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名古屋に「現代のトキワ荘」があった!?漫画を読むだけでなく“描ける”漫画喫茶とは (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

名古屋の大須に、「漫画が読めて、描ける漫画喫茶」なるものがあることを、ご存知だろうか? 漫画が読めるだけの漫画喫茶は、どこにでもある。しかし、漫画が描ける漫画喫茶は珍しいだろう。

 その名も「漫画空間」。経営者である内藤さんは、「読み手だけでなく描き手の裾野を広げ、日本漫画文化の発展と向上に少しでも寄与したい」という思いを持っている。

 そもそも、日本で漫画やイラストを描く人々がどれくらいいるかを想像することは難しいが、「コミックマーケット」やピクシブ株式会社が運営するイラストサイト「pixiv」に参加している人は少なくない。そう考えていくと、これまでも存在していておかしくなかったビジネスだったのかもしれない。「マンガは自宅で描くもの」と決め付けられていたこともあり、誰も手を出さなかったのかもしれない。

 だが内藤さんは、「実際に漫画を描くとなると、道具も必要になる上、描く場所もないため、どうやって描いたらよいかわからないという人も多い。初心者が誰でも気軽に描ける場所、プロ・アマの漫画描き同士が交流できて刺激になる場所をつくれないかと思った」と語る。そういう従来の漫画喫茶やネットカフェではできないコミュニケーションができる漫画喫茶をつくりたいと思い、27年間勤務した会社を退職して、始めたのだという。

 筆者は、お金儲けを目当てとするのではなく、描き手の本音を知っていたからこそ、このビジネスを始めることができたのではないだろうかと感じた。

 「漫画空間」が開店したのは2010年5月。まだ1年7ヵ月だが、徐々に来客数が増え続け、最近では毎月400名~500名の来客があるという。面白い試みとしては、お客がマンガ原稿や道具をキープできるというサービスがある。

 面白い企画は、こればかりではない。プロの漫画家が講師となり、「マンガ講座」というイベントも月に数回開催されている。その参加料金は非常に安く、1ドリンク付き2時間で2000円前後。従来の漫画からデジタル漫画の描き方まで、プロの作家に教えてもらえるのだ。講師であるプロの作家が、ほとんどボランティア同然で引き受けてくれるからこそ、この価格でサービスが提供できるのだそうだ。彼らも、内藤さんが掲げるコンセプトをよく理解しているだけでなく、内藤さんの人柄や思いに共感して協力しているのではないだろうか。

 その他、トークショーなども開催されている。普段接することができない、マンガ家と会えるチャンスもあり得るので、興味がある人は「漫画空間」のイベント情報をチェックしておいたほうがよいだろう。

 漫画を描くことを目的として来客する人は、20代~30代が多く、8割を占めるという。残りの2割は小中高生で、40代以上はそれほど多くはないそうだ。「漫画空間」は、他人から影響を受けて勉強する場でもあり、評価を得る場に繋がっている。それを受け止めて、修正をしたり考え方を変えたりしながらよい作品づくりができるという、まさに漫画のライブ空間でもあるわけだ。

 事実、「漫画空間」で出版社の編集者に見出され、プロの漫画家になる人がいることも、紹介しておきたい。決して、参加者の自己満足的な表現の場として終わっているのではなく、彼らの夢が結実していることは、スゴイことではないだろうか。

 たとえば、2月21日発売の『漫画アクション』(双葉社)には、漫画空間をモデルにした『まんくう』という作品が掲載される。作者の棚園正一さんも、「漫画空間」の常連だそうだ。舞台は「漫画空間」で、ダメサラリーマンの主人公が漫画空間に通い始めて、漫画を描く楽しさを知り、少しずつ成長していくというストーリーとなっている。

 この「現代のトキワ荘」とも言える漫画空間から、新しい可能性を秘めた漫画家たちが巣立っていく今後が、楽しみである。

 (木村明夫/5時から作家塾(R))

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名古屋に「現代のトキワ荘」があった!?漫画を読むだけでなく“描ける”漫画喫茶とは (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

名古屋の大須に、「漫画が読めて、描ける漫画喫茶」なるものがあることを、ご存知だろうか? 漫画が読めるだけの漫画喫茶は、どこにでもある。しかし、漫画が描ける漫画喫茶は珍しいだろう。

 その名も「漫画空間」。経営者である内藤さんは、「読み手だけでなく描き手の裾野を広げ、日本漫画文化の発展と向上に少しでも寄与したい」という思いを持っている。

 そもそも、日本で漫画やイラストを描く人々がどれくらいいるかを想像することは難しいが、「コミックマーケット」やピクシブ株式会社が運営するイラストサイト「pixiv」に参加している人は少なくない。そう考えていくと、これまでも存在していておかしくなかったビジネスだったのかもしれない。「マンガは自宅で描くもの」と決め付けられていたこともあり、誰も手を出さなかったのかもしれない。

 だが内藤さんは、「実際に漫画を描くとなると、道具も必要になる上、描く場所もないため、どうやって描いたらよいかわからないという人も多い。初心者が誰でも気軽に描ける場所、プロ・アマの漫画描き同士が交流できて刺激になる場所をつくれないかと思った」と語る。そういう従来の漫画喫茶やネットカフェではできないコミュニケーションができる漫画喫茶をつくりたいと思い、27年間勤務した会社を退職して、始めたのだという。

 筆者は、お金儲けを目当てとするのではなく、描き手の本音を知っていたからこそ、このビジネスを始めることができたのではないだろうかと感じた。

 「漫画空間」が開店したのは2010年5月。まだ1年7ヵ月だが、徐々に来客数が増え続け、最近では毎月400名~500名の来客があるという。面白い試みとしては、お客がマンガ原稿や道具をキープできるというサービスがある。

 面白い企画は、こればかりではない。プロの漫画家が講師となり、「マンガ講座」というイベントも月に数回開催されている。その参加料金は非常に安く、1ドリンク付き2時間で2000円前後。従来の漫画からデジタル漫画の描き方まで、プロの作家に教えてもらえるのだ。講師であるプロの作家が、ほとんどボランティア同然で引き受けてくれるからこそ、この価格でサービスが提供できるのだそうだ。彼らも、内藤さんが掲げるコンセプトをよく理解しているだけでなく、内藤さんの人柄や思いに共感して協力しているのではないだろうか。

 その他、トークショーなども開催されている。普段接することができない、マンガ家と会えるチャンスもあり得るので、興味がある人は「漫画空間」のイベント情報をチェックしておいたほうがよいだろう。

 漫画を描くことを目的として来客する人は、20代~30代が多く、8割を占めるという。残りの2割は小中高生で、40代以上はそれほど多くはないそうだ。「漫画空間」は、他人から影響を受けて勉強する場でもあり、評価を得る場に繋がっている。それを受け止めて、修正をしたり考え方を変えたりしながらよい作品づくりができるという、まさに漫画のライブ空間でもあるわけだ。

 事実、「漫画空間」で出版社の編集者に見出され、プロの漫画家になる人がいることも、紹介しておきたい。決して、参加者の自己満足的な表現の場として終わっているのではなく、彼らの夢が結実していることは、スゴイことではないだろうか。

 たとえば、2月21日発売の『漫画アクション』(双葉社)には、漫画空間をモデルにした『まんくう』という作品が掲載される。作者の棚園正一さんも、「漫画空間」の常連だそうだ。舞台は「漫画空間」で、ダメサラリーマンの主人公が漫画空間に通い始めて、漫画を描く楽しさを知り、少しずつ成長していくというストーリーとなっている。

 この「現代のトキワ荘」とも言える漫画空間から、新しい可能性を秘めた漫画家たちが巣立っていく今後が、楽しみである。

 (木村明夫/5時から作家塾(R))

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